施工実績 ウッドリノベーション

県外にいらしたご夫婦が定年を迎えられ、築60年以上前の古民家に戻ってこられることになりました。
築が古かったこともあり、耐震工事、断熱施工を重点に快適な住まいづくりへとお手伝いさせて頂きました。

そして私たちが提案させて頂いた木の空間=ウッドリノベ(ウッドリノベーション）
それは自然素材である「木」が私たち人間が住む上でもたらす影響がとても大きいのです。

ー私たちが木の空間を提案する理由

◉人間は森の中での地上生活が始まりだった。
約700万年前私たち人間は森の中で地上生活が始まり、進化し続けてきました。進化し続ける中で先人たちが心地よさを求め、竪穴式住居に始まり近年まで木の家に住み続けてきた・・まさに人類にとって木は身近な存在であることは間違いありません。
だからなんとなく、木の空間にいる事で安心するのは昔から進化し続けていた頃、のDNAが刻み込まれているからなのかもしれません。

◉木の「調湿効果」
空気中の湿度が高いときには水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出するという調湿作用をもっています。
このため、木材を建物の内装などにたくさん使うと、部屋の中の湿度の変動は小さくなります。
湿度は住む人の健康環境にも大きく影響します。

◉木の「香り」
フィトンチッドとは、樹木が空気中に発散する様々な揮発性の香り物質のことで、森林浴でそれを吸うとリラックスできるとされて います。その中で、木の香りを感じたときの効果について興味深い実験結果が得られています。それは、ストレスを感じると高まる 「怒り」「緊張」「疲労」「抑鬱」という感情尺度が減少するというもの。さらには「血圧」の低下、「脳」の活動の鎮静化、そして 「作業効率」が上昇するという実験結果もあるのです。

◉木の色合い
無垢の木を使ったアンティーク家具を見てわかるように、歳月を重ねるほどに趣のある「あめ色」に変化し、 温かみが生まれてくるのは、木ならではの特性です。木が人にやすらぎや温もりを与えるのは、木目とともに、こうした色合いも影響しています。

◉木の木目
木材には様々な木目があります。代表的な板目や柾目のほか、所々節があるところもあったり色が異なっていたり、同じように見えても少しずつ異なっていてひとつひとつに個性があります。そんな木目には、自然界のあらゆるところに存在する※1/fゆらぎが存在しています。
1/fゆらぎには、人が心地よいと感じる独特のリズムがあり、安心感を与えてくれると言われています。


※1/fゆらぎとは、自然界に存在する予測できない変化や動きのことをいいます。（1/fのfは英語のfrequencyから来ており、振動数や周波数という意味があります。）
1/fゆらぎは、炎の動きや川のせせらぎの音、心音などにあります。生き物は規則的な運動が出来ないと言われており、同じように見えてもわずかなズレがあり、このリズムが人に心地よいと感じさせてくれるのです。